産みハル育てハル

2016年9月待望の第一子出産予定

【実録出産②】本当に私の中から赤子が出た!

今週はたーくんの泊まりの出張がもうずっと前から決まっていて、数週間前から絶望していたのですが、大学時代の友達が泊りがけで駆けつけてくれて本当に助かりました。
家事やらの生活面ではもちろん、日本語が通じる人間が一人いるだけで気持ちの余裕もできてやっぱり育児はみんなでするもんなんだなと実感。
今日のお昼過ぎに帰っちゃったんだけど、明日にはたーくんも帰ってくるしなんとかがんばろう。

ということで、実録出産の後半戦です。
いよいよ赤子爆誕だぜ!

 

9月27日(火)

PM6:00

「今日中には生まれるよ☆」と言われ分娩室から陣痛室へ歩いて移動。距離にして7~8m。この時は痛いけどまだまだ歩く余裕もあり、新生児室にいた赤ちゃんを見て「あー可愛いなあ」と思うくらいには元気でした。陣痛室前で待機していた母親と旦那の顔を見てホッと一安心。陣痛室はベッドが1台と洗面台があるだけ。そして、部屋には夕食が運ばれていました。通っていた産院はごはんがおいしいと有名だったんですが、本当においしそうで「やったぜ」くらいにこの頃はまだ食い意地の張っていた私。
とはいえその前に、家からはいて来ていた産褥ショーツが血みどろになっていることに分娩室で気づいたのではきかえることに。パンツを脱いではき替えるという動作がこんなに難しいと思ったのは生まれて初めてでした。そして、母親と旦那に介助されながらパンツをはき替えているというシチュエーションがなんともシュールで、朦朧とする頭で「なにこのカオス」と思っていました。(ちなみに、この時血みどろだと思ったショーツはまだまだ序の口で出産後さらに汚れたのではき替えなきゃよかったなと後悔しました。)

 

PM7:00

痛みがどんどん本格的になってきて痛みの間隔も短くなってきました。1時間前は食欲もあったのにそれどころではなくなり、母親に口に運んでもらってなんとか食べていたのも断念。ベッドの上で四つん這いが一番楽で頭の片隅で「やっぱり人間も動物なんだな」とぼんやり思ったり。旦那さんにいきみ逃しのためハンドボールで肛門をおさえてもらい、腰をさすってもらうと幾分か楽でした。出産前は「ボールで肛門おさえるってなんだよ」と思っていましたが、さすが先人の知恵です( ˙-˙ )この頃には子宮口7cmくらいでした。

 

PM8:00

耐えに耐えましたがあまりの痛さにナースコール。助産師さん曰く「いい感じに下りてきている」とのことでしたがもう少し下がらせるため体勢を変えることに。ベッド横に持って来られた低めの椅子(というか踏み台)に和式トイレに座るみたいな体勢にされ、上半身はベッドへ突っ伏してとにかく呼吸をすることに意識を集中しました。この体勢が案外楽(と言ったら語弊があるけど)で、かなり痛みと戦うことができました。そしてこの頃には痛みと痛みのほんのわずかな間に意識が飛ぶようになっていました。感覚的にはうたた寝。(なんていうかわいらしいものじゃないけど)あんな壮絶な中睡魔が襲ってくるなんて相当体力を消耗していたんだなと思います。そして、この間も旦那さんがずーっと腰をさすってくれていて、それが本当に助かりました。

 

PM8:30

病院に来た時から助産師さんに何度も「う○ちしたいような感覚が来たら教えてね」と言われていて、「なんだそれどんな感覚だよ」と思っていたのですが、うん、確かに、う○ちの時の感覚と似ている。それは突然やってきました。「なんか・・・出る・・・っ」とやっとの思いで絞り出しナースコール。子宮口9cm。あと少し開いてほしいけどもう分娩室行っちゃおうってことでそこからまた分娩室へ移動。もちろん徒歩。「嘘だろ・・・」と思いましたが助産師さんに無理やり立たされ、歩かざるを得ない状況に。
その上、尿意なんて一切なかったのにトイレにも無理やり行かされました。挙句「イキんじゃダメだよ☆」とか言われて、いやいやそんなの無理じゃね状態。例えるなら、猛烈にお腹を壊してトイレに駆け込んでもういつでも出せるのに「出しちゃダメだよ☆」と言われている感じです。どんなSMプレイ。案の定、おしっこは出ないけど股からなんか出てきそうでそれを我慢するのに必死で、しかも便座が悪露で血みどろになってしまいあわあわしてしまいました。トイレから出るとさらにイキみの波がやってきて壁にもたれかかり、波が引くとすぐに「さあ行くよ!」と言われ「どんな地獄だこれ」ととんでもなく辛かったのを覚えています。

 

PM8:45

分娩台に乗るとあっという間にもう今すぐにでも出るわ!っという感覚になったのですが、やっぱりここでも「まだイキんじゃダメ」と言われさらなる地獄でした。助産師さんたちはバタバタと出産準備をしていたため、旦那さんが肛門をおさえていたのですが、位置はズレてるは力は弱いはで全くイキみ逃しができず「もう出る出る出る出る!!!!」となってしまい叫んでいると体力消耗するから叫ぶな助産師さんに叱られ、ふざけんなよそんなの無理だってばよ!!!!と絶望の数十分でした。

 

PM9:00

いよいよ子宮口全開大になったようで「よーしそれじゃあもうイキんでいくよ!」と助産師さん。この時ほど「やったあああああああ」と思ったことはありません。旦那さんが「あとどれくらいで出てきますか?」と聞いたら「うーんあと30分くらいかな」と。本日何回目の「・・・嘘だろ」。でもあと30分で解放されると思うとみるみる力がみなぎってきました。それからは助産師さんの指示に従って息を吸ったり止めたりイキんだり。ホントに何かが私の中を通って下りてきている感覚がありました。いよいよ出てくるという時に覚悟していた会陰切開。「陣痛の痛みで切開の痛みは感じない」なんてよく言うけれど、私はバチンッって音もばっちり聞こえたし多少の痛みもありました。まあ、でも確かにそれどころではなかったけれど。

 

PM9:20

何度目のイキみだったかはもう定かではありませんが、何かがドゥルンと出てきた感覚がありました。事前の母親学級で「出てくるところ見えるからイキみの時に目は閉じないように」と言われていたのを忠実に守って目を開けていたのですが、そのドゥルンとほぼ同時に目の前に何か紫色の塊が現れました。その時が来たのがあっという間すぎてそれが我が子だと認識するにはしばらく時間がかかりました。股の下で何か吸引するような音が聞こえたと思ったら「オギャー」と産声が。赤 子 爆 誕 !
出産前のイメトレでは絶対号泣する手筈だったのですが、いざその瞬間を迎えてみると「ホントに出た」「やっと出た」「マジで出た」という感情の方が強くて涙は少しも出てきませんでした。同じく旦那さんも陣痛からの爆誕までが本当にあっという間すぎてなかなか感情が追い付かなかったようで、爆誕後しばらくしてからほんのり涙がにじんでいました。

 

その後

その後は胸の上に抱いて記念写真を撮ってもらったり(撮影のために髪の毛を整えていたら「もうそんな余裕があるの!」と驚かれる)、分娩台横の機械の上に乗せられてうごめく我が子を見つめ可愛いとつぶやいたり、分娩室に入ってきた母親に「こんな思いをしてまで私を生んでくれてありがとう」と言ったり(そういやこの時が一番泣けた)、会陰切開されたところを縫合されたり、カンガルーケアと称して助産師さんに乳首をつまみしごかれ無理やりおっぱいを吸わせたりして2時間ほどを分娩台の上で過ごしました。
母子手帳に記載されている正式な分娩時間(陣痛が10分切ってから胎盤が出てくるまで)は6時間27分でした。初産なのにあまりにも早かったので、「2人目の時は必ず今回の分娩時間を申し出てください」と何度も念を押されました。(一般的には2人目は1人目の分娩時間の半分になると言われているらしく。じゃあ次は3時間で出てくることになる。早すぎワロタ。)あっという間の出来事だったけど汗だくで筋肉が見たことないほどプルプルしていたので出産って本当に大仕事なんですね。
ちなみに、出産当日3日ほどの便秘に襲われていて「これ絶対赤子と一緒に出るやつ・・・」と申し訳なく思っていて、実際イキんでるときにも「あーこれ絶対出てるわー」という感覚もあったのですが少しも出ていませんでした☆(産後、分娩台の上でいろいろ処置されている時に助産師さんに「出てました?!」と聞きました。笑)

 

そんなわけで、私の出産記録でした。私は小さい頃から下半身が太いことがコンプレックスで親や祖父母からも「安産型ね☆」と言われ続けていました。なので産前は、「これで安産じゃなかったら何のためのデカ尻だよ!がんばれよお尻!」と言い聞かせていたのですが(尻に)、いや~なんとも素晴らしいまでの安産型でした。この時ばかりはデカ尻様に感謝をしたものです。
それにしてももうあれから1ヶ月が経とうとしているんですねー。育児ってホントノンストップ。ていうか、このスピードで月日が流れていったら、あっという間に来年4月がやってきて復職とかしなきゃいけなくなるな。寂しいな。(と、ようやく思えるくらいには育児に慣れてきたということでしょうか。)

【追記】
そうそう、産前、あれだけ義母・実両親がウザいなんて言っていましたが、いざ陣痛を迎えてみるとそれがたとえ義母であったとしても誰かそばにいてほしいと思いました。なので、実母が駆けつけてくれたことは本当にありがたかったです。たーくんはそれはそれは献身的にサポートしてくれたけれど、育児と一緒でやっぱり人数がいるに越したことはないです。たーくん自身も「お母さんが来てくれていてよかった」と言っていました。なので産後、あんなにツンツンして疎ましく思ってしまったことをとても後悔し反省しました。ホルモンの関係とはいえ、私は何をあんなにガルガルしていたのかな。産後も実父に対してはガルガルしてしまったのですが、実母や義母に対しては寛容に過ごせていると思います。ただ、実母も義母も同性であり経験者なので、私のガルガルも理解してくれていたようで、それがまたありがたいことだなあと思います。産後は「頼る力」を最大限に発揮しないといけないと言われますが本当にその通りだなあと思う毎日です。

 

👶参加ランキングのカテゴリを変更してみました!ポチッとクリックお願いします!

にほんブログ村 子育てブログへ

にほんブログ村 子育てブログ 2016年4月~17年3月生まれの子へ

にほんブログ村 子育てブログ 新米ママ育児へ