妊娠初期のおはなし⑦【つわりのこと③~その他編~】
つわり中は本当に自分の体が自分のものではないかのように制御不能に陥りました。食べ物のことももちろん、吐き気ももちろん。
その他にも細かい症状があったのでそちらもご紹介しておきます。
締め付けで嗚咽する
妊娠初期、まだお腹も出ていないような時でしたがすでに締め付けが気持ち悪く、すぐにマタニティ下着とマタニティタイツを購入。ズボンもはけなくなってしまったので慌ててワンピースを買い足しました。私の場合、マタニティウェアはあまり買っていないけれど服の買い替えは妊娠期間通してかなり多くなったと思います。
お風呂で嗚咽する
妊娠するまでは冷え性の改善も兼ねて半身浴が日課でした。防水テレビを持ち込んで30分は湯船につかっていたのに、つわりの症状が出始めてから長風呂が一切無理に。お風呂に入ると蒸気のせいか熱気のせいかとてつもなく息苦しくなって嗚咽が止まりませんでした。おっさんみたいな嗚咽、絶対隣に聞こえているけどそれどころじゃない。一度だけ体を洗っている最中にどうしても我慢できず吐いたことがありました。泣きながらしかも裸で吐しゃ物を処理する自分が情けなくて仕方なかったです。その後、つわりが治まると半身浴も再開できましたが、30週になろうという今でもあまり長風呂はできないでいます。
歯磨きで嗚咽する
歯磨きも無理になりました。特に奥歯が磨けない。奥にハブラシを入れたらオエッてなる。完全におっさん状態でした。私は親知らずが4本とも生えていて、妊娠前は抜きたくないがためにかなり気を使っていたのにそれどころではない状態に。結果、22週の時に会社の口腔検診を受けたら親知らずに虫歯が…!挙句、口内年齢が実年齢よりも10歳も高い38歳という結果が出た…!絶望に打ちひしがれながら歯医者に行くと、上2本の親知らずが虫歯でその上歯周病がひどいという診断となり、今でも歯医者に通っています。
歯磨き粉の味に嗚咽する
オーラルケアはことごとくダメになった私。歯磨きができないので藁にもすがる思いで使ったマウスウォッシュ。使ったのはGUMとモンダミン(グリーン)。(リステリンは刺激が強そうで試用もせずでした。)結果、GUMは全然合わずモンダミンばかり使っていました。同じく歯磨き粉も合わなくなり試行錯誤。Ora2、シュミテクト、デンタークリアMAX、アクアフレッシュ、クリアクリーン…いろいろ試して、今落ち着いているのはデンターシステマです。ちなみに歯磨き粉が合わないのは30週目前の今でも同じで、歯磨き後しばらく経たないと好調になりません。
においに嗚咽する
これもつわり時期によく見られる症状ですよね。ただ私の場合は、よく言われるごはんが炊けるにおいやレストランからの食べ物のにおいは全然OKでした。むしろ、あ~お腹減った~とクンクン嗅いでいたくらい。(つわりになろうが食い意地が張っていた私)ダメになったのはこいつたち。
- タバコ
- 排気ガス
- 柔軟剤
- ドラッグストア
- たーくん
残念なことにたーくんのにおいもダメになってしまいました。妊娠前はたーくんのほっぺのにおいが大好きで毎日毎日鬱陶しがられるほどに嗅いでいたのに、つわり中は嘘みたいにくっさっっってなって、正直一緒に寝るのも嫌なほどに。つわりが終わった今はそれもなくなりまた嗅いでいます。
そして、生活する中で一番出くわしたのが柔軟剤のにおい。最近の柔軟剤はとてつもなくにおいますね!前を歩いているだけでプ~ンって。特に海外製っぽいのはきつくて、そういう人に出くわすとふざけんなー!と心の中で八つ当たりしていました。自分の家で使っている洗剤も鼻につくようになってしまったのでこちらも早々に無添加の洗剤に変更しました。
嗚咽を乗り越えて
こんな感じで苦しめられていたつわりですが、症状がなかったらなかったで赤ちゃんになにかあったんじゃ?!と心配になったりもしていました。特に初期の頃は検診も4週に1回だし胎動も感じないし。そして30週目前の今、あの苦しみを忘れつつあるんですよね不思議なことに。むしろ今は、あの頃が懐かしいくらい。妊娠後期に入ると、もうすぐ母親になれるという喜びと、私に母親が務まるだろうかという不安と、夫婦2人での生活もあと少しかという寂しさがいろいろと込み上げてきてなかなか毎日感情が忙しいです。でも女性はきっとこういう苦しみを乗り越えて母親になっていくんだろうなあと思うのです。(念のため言っておきますが、つわりがなかった人は”母親”にはなれないという意味ではないです!)